2025年春に放送予定のNHK連続テレビ小説(通称朝ドラ)「あんぱん」は、高知県が舞台となります。
高知県出身の漫画家やなせたかしさんと、妻の小松暢(のぶ)さん夫妻をモデルにして、苦難を乗り越え「アンパンマン」を生み出すまでの姿をフィクションとして波乱万丈に描きます。
ヒロイン役は、女優の今田美桜さんが演じますが、キャスティングではオーディションが行われ、なんと3,365人の応募者の中から選ばれたそうです!凄いですね!
今回は、「朝ドラあんぱんの舞台は高知!ロケ地や撮影場所も紹介!」と題して、四国は高知県で行われるロケのロケ地や色んな撮影場所について予想し、併せてお二人が上京してからの舞台となるであろう東京のロケ地や撮影場所についても予想していきます。
それでは始めましょう!
Contents
朝ドラあんぱんの舞台は高知県
子供たちに大人気の漫画「アンパンマン」を生んだやなせたかしさんは、高知県香美市の出身と言われますが、実はちょっと複雑です。
やなせたかしさんは、実は現在の東京都北区の出身で、幼少期父親の仕事の関係で中国は上海に渡りますが、父親が厦門(アモイ)に単身赴任し、家族は東京に戻ります。翌年、父親が厦門にて他界したため、高知県香美市の叔父を頼ります。その後、母親が再婚した為、叔父の家に引き取られ、そこで育ちました。
ですから、出身は正確には東京ですが、幼少期から高知県香美市で育ったということになりますね。
高知県香美市には、やなせさんの功績を記念してアンパンマンミュージアムも建てられていますね。
幼少期に父親を亡くしたやなせさんは、叔父に育てられ、その後戦争で出兵されています。
戦後の混乱期は、高知に復員して高知新聞社に入社、新聞記者として働き始めますが、ここで後に奥さんとなる小松暢(のぶ)さんと出会います。
しばらくして小松暢さんは、「私は先に東京へ行っているから、あなたも後から来なさいよ。」と言い残して、さっさと新聞社を辞めて上京してしまいます。
東京の政治家の秘書に誘われての上京だったそうです。
かなり行動力のある活発な性格の女性ですよね!
NHK高知が入手した情報として紹介されていたのですが、『ドラマは子役からスタート』とのことですので、朝ドラあんぱんの高知編は、発表では以下のように展開していくと思われます。
ただし、ドラマでは、やなせたかしさんをモデルに「柳井嵩」、小松暢さんをモデルに「朝田のぶ」という登場人物として描かれますが、大胆に再構成するとのことですので、結構設定は事実とは変えられるかも知れませんね。
1.幼少期に父親を亡くした柳井嵩は、叔父に引き取られ育てられるが、そこで朝田のぶと出会う。二人の出会いは1個のあんぱんでした。
2.朝田のぶは、三姉妹の長女で県大会優勝するほど足が速く『韋駄天おのぶ』と呼ばれていた。
3.戦争が始まり柳井嵩は出兵。朝田のぶは戦争で最愛の人を亡くす。
4.戦争終結して復員後、戦後の混乱期を高知新聞の記者として活躍。
5.高知新聞社にて朝田のぶと同僚になる。
6.朝田のぶが上京し、彼女を追うように柳井嵩も上京する。
番組制作統括プロデューサーの方も、高知編は全体の半分ぐらいのウェイトで丁寧に描く予定とおっしゃっています。
上記のように、戦前・戦中・戦後の復興期と激動の時代を生き抜いてきていますので、高知にて凄くたくさんのエピソードがありそうですよね。
その分、ロケ地も多くロケ期間も長くなりそうですね。
朝ドラあんぱんのもう一つの舞台は東京
その後、やなせさんも小松暢さんの後を追うように上京し、六畳一間のおんぼろアパートで一緒に暮らし始め、やがて二人は結婚しています。
上京してからはグラフィックデザイナー、放送作家、編集者、舞台美術家、演出家、司会者、コピーライター、作詞家、シナリオライター、絵本作家、詩人など、あらゆる職業を転々としながら、中々定まらない人生を送っていたやなせたかしさん。
それでも漫画家になると言う夢をあきらめないで活動を続け、70歳にして生きる喜びを綴った「アンパンマンのマーチ」の歌詞を生み出した遅咲きの漫画家としての背景がドラマでは描かれる予定です。
東京編の概略はまだ発表されていませんが、やなせたかしさんの波乱万丈の人生は、エピソードが盛沢山なので、かなりの展開を見せると予想でき、その分東京でのロケもあちこちで行われるのではないでしょうか?
上京して小松暢さんと結婚し、六畳一間のアパートで一緒に暮らし始めてから、先ずは収入を得る為に三越の宣伝部へ入社し、グラフィックデザイナーとして活動。
その後、三越を退社し専業漫画家となりつつ、NHKの番組「漫画学校」で講師を務めます。
漫画が中々振るわず悶々としますが、代わりに舞台美術や放送作家としての仕事が多くなり、そっちで活躍します。
また、この頃女優の宮城まり子さん、作曲家のいずみたくさんと知り合い、やなせたかしさんが作詞を担当した誰もが小学校で習う有名な童謡「手のひらを太陽に」を生み出しました。
永六輔さんに舞台演出を頼まれたり、手塚治虫さんのアニメ「千夜一夜物語」のキャラデザインをしたりもしました。
そして、現サンリオの社長と知り合い、サンリオから詩集や絵本を出版、雑誌の編集長として活躍し、この頃に、最初は大人向けとしての「アンパンマン」を発表します。
後に子供向けとして書き直した「アンパンマン」はじわじわと人気を博し、小さい子供達から絶大な人気を得るようになりました。
そして遂に、テレビアニメ「それいけ!アンパンマン」でその人気は不動のものになりました。
この時、やなせたかしさんは実に70歳になろうという遅咲きでした。
高知編に勝るとも劣らない波乱万丈で盛沢山のエピソードですね!
ロケもたくさんおこなわれそうです。
朝ドラあんぱんのロケ地や撮影場所はどこ?
前述のように、高知編も東京編もエピソード盛沢山なので、ロケ地は多そうですよね。
高知編や東京編に出てきそうなロケ地について予想していきます。
やなせたかしさんゆかりの地が登場すると予想しました。
やなせたかし朴の木公園
「やなせたかし朴の木公園」はやなせたかしさんが、高知県香美市で幼少期を過ごした実家の跡地に出来た公園であり、やなせ御夫妻が眠る墓地公園でもあります。
墓碑の左右にはアンパンマンとバイキンマンの石像が、アンパンマンミュージアムを見守るようにその方向を向いて建てられたそうです。
後免野田組合小学校(現・南国市立後免野田小学校)
やなせたかしさんが子供時代に通った小学校で、明治21年設立の古くからある学校です。
級長をずっとやってて勉強は大してしなくても成績はトップだったそうです。
ドラマは子役からスタートの予定なので、高知ロケなら、もしかすると登場するかもしれんせんね。
高知県立高知城東中学校(現・高知県立高知追手前高等学校)
小学校ではあまり勉強の習慣を付けていなかったので、中学になると成績は一気に落ちてしまい、特に数学がダメ。
典型的な文系だったんですね。
本人曰く、「自分は不器量、暗い、シャイで、とてもコンプレックスのある性格になった。」という少年時代。
原因は、派手で活発な性格の母親と、イケメンでスポーツマン、勉強もできる弟と周りから比較される環境だったそうです。
ここも高知ロケであれば登場するかもですね!
官立旧制東京高等工芸学校図案科(現:千葉大学工学部デザイン学科)
美術で絵を描く事が好きだったやなせたかしさんは、東京高等工芸学校に進みました。
ここは高知を離れ、東京へ住むのですが、教授から「流行に敏感でないといけないから渋谷や銀座でディスプレイなんかを見なさい。」と言われて、頻繁に銀座に行って流行をウォッチしていたそうです。
『大正デモクラシー』真っ只中だったんですね。
また、電通でバイトしたり、卒業後は田辺製薬の宣伝部で活躍したそうです。
1日に1回は銀座に行きたかったそうで、日本橋にある会社を選んだとの事(笑)。
エピソードが多く、銀座ロケがありそうですよね。
高知新聞社
やなせたかしさんと奥さんの小松暢さんが出会い同僚として活躍した新聞社。
奥さんとの出会いと、恋人になる過程をどの様に描くのか?
やなせたかしさんは、ここで「月刊高知」という雑誌の担当をされていました。
東京都新宿区片町
やなせさんの自宅兼アトリエがあった街。やなせさんは新宿の名誉区民でした。
四谷三丁目駅に近い場所には、やなせたかしさん直営のアンパンマンショップが今でも人気を誇っています。
採算度外視で、子供たちがおもちゃを手に取って遊べるようなショップです。
三越百貨店
東京に出てから、まずは生活の為の収入をということで、一時グラフィックデザインをして働ていた会社。
三越の今も使われる包装紙の文字はやなせたかしさんのデザインだそうですよ。
奥さんとのおんぼろアパートでの同棲生活を支えたエピソード等、色々ありそうです。
香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム
故郷に美術館を建てたいと、行政と一緒に建てたミュージアム。
箱モノ行政では入場者はあまり期待できないとの前評判をいい意味で裏切り、初日に3,000人を超える入場者を記録し、開館49日目に早くも年間目標の10万人を見事達成!
初年度から黒字化してしまいました。
田舎道が渋滞するのとか、レストランやトイレの混雑とか、入場者数に合わせて別館を建てたりとか、問題解決と共に規模も拡大し、一大観光地になっています。
凄過ぎです!
ここは絶対ロケありますよね!
まとめ
今回は、「朝ドラあんぱんの舞台は高知!ロケ地や撮影場所も紹介!」と題して、高知や東京で舞台となるロケ地や撮影場所を、やなせたかしさんゆかりの地を調査し予想して見ました。
今年の秋にクランクインが決定している朝ドラあんぱん。
激動の時代を、夢をあきらめずに求め続けた遅咲きの漫画家の人生と、それを支え続けた奥さんの波乱万丈の物語。
来春の放送が待ちきれないほど楽しみですね!
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