ワールドベースボールクラシック2023で世界デビューを果たし、プロ野球史上最年少20歳5ヶ月で「完全試合」を達成した佐々木朗希投手(22)。
2023-2024オフシーズンでのポスティングシステム(※1)によるメジャー移籍を要望していることが報じられ、日本やアメリカのメディアをびっくりさせましたね。
今回は、「佐々木朗希メジャーで通用しない?無理と言われる理由なぜかを徹底解説!」と題して、佐々木朗希投手はメジャーリーグに行ったら通用するのか通用しないのか?
そして、まだ無理ではないのか?
と噂される理由について調査してみました。
当然メジャーリーグのスカウト達からも大注目されている逸材で、「球界の至宝」とか「令和の怪物」とも呼ばれる佐々木投手のメジャーリーグへの熱い想いに、野球ファンは今後の動向をドキドキしながら見守っています。
では、さっそく解説していきましょう!
※1ポスティングシステム:
海外FA権取得の前に大リーグに移籍を可能とする制度で、以前のように競争入札制ではなく、獲得を希望する全球団と個別に契約交渉可能である。
Contents
佐々木朗希メジャーで通用しない?
2023年末の今現在の話で言うと、メジャーリーグで通用するのかしないのかの議論には、まだ佐々木朗希投手が成長中である事から、もう少し今後を見ないと分からない点があるようです。
しかし、佐々木朗希投手の球速やコントロール、球種の種類など投手としての基本的な能力は非常に高いと言われています。
メジャーリーグでの評判を見てみましょう。
WBC2023日本での対チェコ戦を見たあるメジャーリーグのスカウトは、「常に100マイル(約161キロ)以上を投げることができる選手で、スプリット(フォークボール)の落差も大きいし、何よりコマンド(コントロール)が良いのが素晴らしい。」との評価を述べています。
またさらに、「エンゼルスの大谷投手を超えるレベルのポテンシャルがあるのは間違いないだろう。」と絶賛されていました。
そして、アメリカでの対メキシコ戦を見たあるメジャーリーグの記者は、「現レイズのランディ・アロザレーナ選手との対決は、100マイル(約161キロ)以上のストレートと90マイル(約145キロ)以上のスプリッターで追い込み、最後はド真ん中のストレートでいきなり三振にしてしまった。信じられないよ!」と絶賛していました。
総じてメジャーリーグ側の評価としては、才能や若さなども含めた総合的な判断で、「これまでに日本から出た投手の中で最高の素材かも知れない。」ということが言われていますね。
佐々木朗希がメジャーで無理と言われる理由なぜか?
そんなべた褒めの評価をメジャーリーグ関係者から受けている佐々木朗希投手が、なぜ通用しない、まだ無理だと考えられるのか?
佐々木朗希が今メジャーで通用しないと言われる理由を徹底調査しました。
それには2つの理由があるようです。
佐々木朗希がメジャーで無理と言われる理由①体力面で通用しない
「昭和の怪物」と言われた江川卓氏は、「来季(2024年)がプロ5年目となるシーズンで、既にノーヒットノーランを達成するなど実力は認めますが、まだシーズンを通しての先発ローテーションを守り抜いた経験が彼には無い。日本より試合数の多いメジャーリーグでは、体力的にまだ通用しない事は、佐々木朗希投手本人が一番良く分かっていると思う。」と評価。
かつてWBC世界一に貢献した里崎智也氏は、「佐々木朗希投手には現状1つの課題がある。彼にはまだ登板間隔が長く必要で、中6日以上空けることがあった。」と言う事を指摘していました。
つまり、試合で投げた後、長めの休息が必要だと言う事ですね。
佐々木朗希がメジャーで無理と言われる理由②精神面で通用しない
日米両リーグでローテーションの中心として活躍した「平成の怪物」松坂大輔氏は、「メジャーリーグで投げるのなら、日本で投げていた時よりも体力的・精神的に相当タフな作業になるので、1年間通して怪我すること無くローテーションを守れることがまずは必要。」と助言されていました。
体力面に加えて、自主トレやルーティーンを継続していく精神力も必要ですね。
つまり、日本球界の大先輩たちの評価としては、『体力面、精神面でもっとタフにならないと現状では通用しない』と言う事のようです。
佐々木朗希はどうすればメジャーで通用するのか?
佐々木朗希投手の課題は、体力面や精神面での強化と言う事でしたが、大先輩たちのアドバイスを見てみましょう。
江川卓氏は、「メジャーリーグは試合数が日本より多いので、(それに合わせて)ローテーションの日数を中4日とかのメジャー流に調整できるかどうか。それができればメジャーリーグへ行った方がいい。まだ準備出来ていないのなら、もう少し日本でやっていった方が良い。」と、連投に耐えられる身体づくりと体力を優先する必要があるとアドバイスしています。
里崎智也氏も、「来期(2024年)はプロ5年目。そろそろ身体もプロの身体にならなければダメだし、ワンシーズン通してローテーションを守れる身体の強さを身につける時になりましたね。これが達成出来るなら充分メジャーリーグへ行っても成功するはずです。」とアドバイス。
両者とも佐々木朗希投手の現在の課題は、ローテーションを守れる体力面や身体の強化であると結論付けていますね。
これが出来れば佐々木朗希投手はメジャーリーグで充分通用するとの事でした。
佐々木朗希投手のメジャーリーグへの挑戦時期については、大先輩たちの評価としては「登板間隔」がひとつの目安と指摘していますね。
佐々木朗希がメジャーに行く時期はいつ頃が最適か?
では、実際のところ佐々木朗希投手のメジャー契約が実現するのはいったいいつ頃になるのでしょうか?
現在メジャー移籍の方法として決められている契約方法は、海外FA権を獲得するかもしくはポスティングシステムを利用するという2通りがあります。
佐々木朗希選手は2023-2024オフシーズンでポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を希望して話題になりました。
ポスティングシステムを利用する条件としては、以下の規定があります。
①25歳以上であること。
②NPB(日本プロ球界)に6年以上在籍していること。
佐々木朗希投手がこの条件をクリアするのはプロ7年目を迎える2026年シーズンですね。
ということは、規定通りなら早くて25歳の誕生日を迎える翌シーズンの2027年にメジャーデビューが叶うということになりますね。
もう一つの海外FA権獲得についての条件としては、以下の規定があります。
①145日以上の一軍登録が9シーズン以上あること。
佐々木朗希投手が海外FA権を獲得するにはあと5シーズン以上日本でプレーする必要がある為、かなり先の話になりそうですよね。
その為、ポスティングシステムの方を利用したいと発言されたのだろうと思いますが、今オフシーズンに移籍するのは、そもそも規定に達していないので無理があります。
米リーグでは2016年以降、25歳未満もしくはプロ所属6年未満の海外選手は、マイナー契約しか結べなくなりました。
ということは、佐々木朗希投手の移籍は絶対出来ないと言う訳ではないようですね。
ただし、マイナー契約の場合、移籍に伴う契約金や現所属チームのロッテ球団に支払われる移籍金の額が破格の安さになってしまう為、球団側が「令和の怪物」とまで言われる逸材をそんなに安く放出するとは考えにくいです。
佐々木朗希投手本人は、「年齢を問わずに行きたい」と発言しているようですが、球団がポスティング移籍をOKする可能性は現状では限りなく低そうです。
まとめ
今回は、「佐々木朗希メジャーで通用しない?無理と言われる理由なぜかを徹底解説!」と題して、日米球界の現在の佐々木朗希投手への評価から、なぜメジャーで通用しないと言われるのか?
そしてまだ無理だと言われるのか?
について調査し解説してきました。
結論としては、今でもWBCのように単発では十分通用するけれども、メジャーリーグのように試合数の多い場でのローテーションを守っての活躍は、体力的にまだ無理であろうということでした。
将来的に登板間隔がメジャー流の中4日とかに調整できるか、それに耐えうる身体と精神力を手に入れられるかが、メジャーへ挑戦して活躍する為の鍵となりそうですね!
先にメジャーへ行って大活躍している二刀流の大谷翔平選手を、投手として超える逸材と言われる佐々木朗希投手の今後に期待して見て行きたいと思います。
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