オススメ中国プーアル茶4選!選び方のコツも紹介!

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日本でプーアル茶と言えば、ダイエットや腸活、美容や健康の為に飲むお茶と言うイメージがありますが、本場中国では普段の食事中からまるでビンテージワインのようにオークションされるマニアックな茶葉まであり、幅広い層に飲まれるお茶です。

特に、脂を分解して流す性質が強い為、広東料理の「飲茶」を食べる時の定番茶となっています。

筆者も大好きな香港で飲茶をいただく時は、プーアル茶を主に飲みますね。

今回は、中国茶の魅力にハマって20年以上ほぼ毎日飲んでいる筆者が、本場「中国プーアル茶」の種類や味わいと楽しみ方、一緒に食べると良いお茶うけや料理などについて紹介して行きます。

 

オススメ中国プーアル茶4選!

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プーアル茶は中国でもお茶の故郷と言われる中国南部の雲南省が主生産地で、緑茶の茶樹とは違う「大葉種」が主に使用されて作られています。

中国茶の分類としては「黒茶」に分類され、ウーロン茶や紅茶のように茶葉自身の酵素による発酵ではなく、緑茶と同様な製茶がされた後、麹菌等が付けられて菌の力で発酵させた後発酵茶と言います。

だから、味噌やお酒のようなお茶の発酵食品なんですね。

なるほど腸にいい訳です。

それとプーアル茶には大きく分けて「塾茶」と「生茶」があります。

「塾茶」は先ほどの工程を経た後発酵茶であるのに対して、「生茶」は後発酵させていない茶葉そのままの状態の物です。

ですから、出来立ての生茶はまさに大葉種の緑茶そのものですね。

日本ではプーアル茶と言えば、基本的に後発酵の塾茶を指していますが、本場中国ではきっちり分けていて、特に雲南省ではプーアル茶と言えば生茶を指すようです。

なぜなら、熟茶は20世紀後半になって作られ始めた新しいお茶だからです。

そして、プーアル茶の醍醐味と言えば「熟成」。

ビンテージものと言われる数十年保管された物はオークションで高値で通り引き去れるほどで、まるでワインですよね。

このビンテージ物は基本的に生茶です。

熟成は茶葉が経年変化で酸化発酵していく過程を味や香りの変化として楽しむことが出来ます。

熟成が浅い3年以内の物は爽やかなお茶から花の香りに近い感じで、3~5年物は果物のような少し甘い香りに変化し、5年以上の物はやや蜜や黒糖のような香りがしてきます。
自分の好きな香りや味わいを見つけるのが楽しいお茶ですね。

 

餅茶(ビンチャ)

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大昔、雲南省で作られたお茶は馬の背に乗せられ都や周辺の地域や国へ運ばれ交易されていました。

製茶後のバラバラの状態の茶葉は馬の背で揺すられこすり合わされ、物凄く崩れてしまいます。運送はとても大変でした。そこで開発されたのが硬く固めると言う方法でした。

容易に運べ崩れずに済み、固めると内部は無酸素状態になるため保存が効きます。

それでお茶は硬く固められるようになり今日に至ります。

今現在でも、その名残で固形のままで流通しています。

プーアル茶と言えばこの硬く固められた「緊圧茶」(ジンヤーチャ)の形ですよね。

その中でも、お皿のような形をしたものが最も有名ですが、これを「餅茶」(ビンチャ)と言い、塾茶と生茶があります。

 

散茶(サンチャ)

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プーアル茶でも固める前の元々の茶葉の状態で流通している物もあります。

これは「散茶」(サンチャ)と言い、緊圧茶と違ってほぐす必要が無いので飲むのに手間が掛かりません。

また、固める際には蒸気で熱を加えて茶葉を柔らかくして成型するため、若干味に変化が起こります。

散茶はそのような事が無いので、よりプーアル茶本来の味が楽しめます。

塾茶と生茶があります。

 

小沱茶(シャオトウチャ)

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小さな形に固められたプーアル茶で、急須やティーポット1回分にちょうど良い大きさで使い易い便利な茶葉です。

丸い形や四角い形があり、もち米や蓮の葉、バラや牡丹、ジャスミンの花が混ぜられた香りや味の面白い物もありますよ。

一つ一つがカラフルな包み紙等で包まれ、まるでチョコレートみたいですよね!

小さいからと言って味が劣るわけではないので、飲み比べて好きな味わいを探しましょう。

熟茶と生茶があります。

 

磚茶(チュアンチャ)

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レンガのブロックのように四角く固められた形のプーアル茶で「団茶」とも呼ばれます。
雲南省からチベットへと続く「茶馬古道」を運ばれたのもこの形で、チベットで有名なバター茶はこの磚茶をほぐして煎じ作られています。

熟茶と生茶があります。

 

中国プーアル茶の選び方のコツも紹介!

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プーアル茶は、日本の緑茶からするとかなりかけ離れた味なので、好き嫌いが分かれる味わいですが、それこそ数百種類の茶銘柄がある深遠な世界ですから、様々な味が存在し、苦い物や土臭い物がある一方、香り良く上品な甘味の物もあり、濃い味の物から薄い味の物まで、自分の好みの味の茶葉を見つける楽しみが最もあるのがプーアル茶でもあります。

日本では、買って飲んでみるしかない場合がほとんどですが、本場中国では買う前に必ず試飲をします。

筆者は茶葉卸売市場に行って購入しますが、1店舗あたり1時間以上かけて10種類程度試飲します。

試飲は無料なので気に入らなければ一つも買わない場合だってありますよ。

そして、気に入った2、3の銘柄を購入するので、いつもお腹タプタプ状態になります(笑)。

利尿作用の高いお茶ですから、結構な頻度でトイレに通いながら飲み続けます(笑)が、次はどんな味わいのお茶だろう?とワクワクする楽しい時間です。

プーアル茶は、緑茶のように半年から一年しか保たない茶葉と違い、保存が良ければ10年でも20年でも保ちます。

そして、経年変化で味わいも深くなって行きます。

この経年変化が楽しみの一つでもあるお茶ですね。

本来の伝統的なプーアル茶は癖もなく、飲みやすいお茶です。

熟茶では少々土の香りか古木の香りはしますが、むわッとする堆肥のような匂いやカビ臭いと感じるのは製法、保存環境、日本で購入するなら今まで日本に輸入されて来たルートと関係があります。

香港経由のプーアル茶は結構カビっぽい匂いのするものが多いです。

これは倉庫での保存に失敗しているんですね。

カビ生えちゃったってわけです(泣)。

雲南省から直接北京や上海等各地の茶葉卸売市場に運ばれている物は、発酵した独特の茶葉の臭いはしますが、カビ臭はしません。

よって、プーアル茶の買い方としては、以下のようになります。

①日本での買い方

・信頼できる中国茶専門店で、「飲みやすい物」とか「甘味を感じる物」など好みの味わいを言って選んでもらう。試飲可能なら必ず飲ませて貰って選ぶ。
・通販や量販店で買う場合は、まず少量買って味を確かめてから大袋を買う。

②本場中国での買い方

・茗茶店、専門店、卸売市場で好みの味を伝え、試飲して選んで買う。値引き交渉も当然しましょうね。

 

どんな料理に合うの?

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プーアル茶は脂を分解して流す性質が強い為、中華料理全般、特に広東料理の飲茶にはよく合います。

また、洋食や和食でも肉料理全般に合い、脂っこい口の中をさっぱりリセットしてくれるので、特に焼き肉などはバッチリですね。

お茶請けとしては、チョコレートや甘みの強いデザート、ケーキ等も良く合いますよ。

 

まとめ

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いかがだったでしょうか?

日本では、健康や腸活、美容やダイエットに良いと言う理由で女性に人気のあるプーアル茶。

実は本場中国では、最も奥深い味わいを追求できるお茶だったりします。

もちろん、普段の食事中のお茶としても重宝しますね。

今回は、プーアル茶の種類の違いや味わい、合う料理やお茶請け、購入時の選び方について紹介しました。

あなたも是非、たくさんの種類のプーアル茶の中からお気に入りの一品を探してみてはどうでしょうか?

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